イギリス旅行記~3日目

3日目全体地図

3日目は以下のツアーに1日を費やした。


人気の3大スポットを1日で!ウィンザー、バース、ストーンヘンジ観光1日ツアー(入場、パックランチ付)/フリープラン/①入場、パックランチ付

www.jtb.co.jp

 

ビクトリア駅(Victoria Station)

バスの出発地点/集合地点がビクトリア駅のゴールデンツアーズ前のため、ユーストン駅から地下鉄ビクトリア線で移動する。
集合時間が8:00ということは海外だし電車遅延も日常茶飯らしいし必然的に朝は早くなる。

ビクトリア駅ではやや迷いつつも、Google map + 視界に入る日本人集団を目印に無事集合地点に。

集合地点にはホグワーツ・エクスプレス(バス)が停まっていた。
ワーナーブラザーズスタジオ行きだろう。今回はパスした行き先だ。

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ここで、印象的な出会いが2つあった。

1つはバスツアーのガイドさん。なんとこの人が初日にヒースローで出迎えてくれ、そのままホテルまで同行してくれた現地ガイドその人だった。仮名をシムラさんとする。

「あの、おとといホテルでお会いしましたよね……?」
「はいー、そうです~! あのときはお世話になりました~」
「あの日は部屋大丈夫でしたか? 別のグループの人たちは変な部屋をあてがわれてしまって、その交渉で夜0時くらいまでかかって大変だったんですよ~」
「それは大変でしたね……お疲れ様です」

あまりに奇遇すぎてロンドンには現地ガイドの人数がとびきり少ないのかと考えてしまった。

2つ目は個人で参加していたツアー客。集合場所で並んでいたところ、前に並んでいたこの人が振り返って声をかけてきた。

「ちょっとトイレに行ってきたいのですが、列見ててもらえませんか?」

30くらい、長くて緩やかなウェーブがかかった金に近い茶髪。
印象的な出会い、と言ったが、じつはこの人との会話は金輪際これだけ。それでも印象的になったのはこの後、不思議な縁を感じる場面がしばしばあったからだ。

バスは32Km離れたウィンザー城へ向けて出発。

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ウィンザー城(Windsor Castle)

ウィンザー城最寄りのバスステーションに着いたのは09:40頃。
ここからウィンザー城の入場口まではしばらく歩く。

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人出がすごいなあとは思っていたけれど、近づくにつれこの混雑っぷり。

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中央の奥に見える薄い色の建物が目的地。
ちなみにこの写真を撮ったのは10:40頃なので、1時間近く並んでこれである。

ウィンザー城自体が持ち物検査を実施するためにもともと入場に時間がかかるものらしいのが、どうも直近数日間は閉鎖していたこともあってこの日に来訪者が集中してしまったらしい。

シムラさんからは「あまりに時間がかかるようであれば残念ながらここは断念して次へ行きます」と宣言があった。彼女の言うところによればイギリスのバスの運転手は1日の運転可能時間が厳格に定められているため、その時間までにロンドンの営業所へ帰ることが営業上必須であるという。

ツアー客同士で結託しあって、順番に列を抜け出しロングウォークへ行ったりもした。

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全長4kmとか。
エリザベス女王ロイヤルアスコットへ向かう際もこの道路を通るらしい。

なお、ロイヤルアスコットはちょうど開催期間中だったが、礼装の敷居の高さから断念している。

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入場の際はこんなのを腕に巻く。

手荷物検査は思ったよりもずっと厳格で日本のイベントのときにやるような格好だけのものではなく、金属探知機とX線検査機が用意されていた。

この日は白いスラックスを履いていたのだがお恥ずかしながらベルトを巻いていなかったので、検査時にこんなやりとりをすることになってしまった。

係員「Belt! Buckle!」
僕「No!」
係員「Your Belt!?」
僕「No!」
係員「Belt......oh」

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バスの出発時間まで40分くらいしかない。
ここでギャンブルに出て置いて行かれるわけにはいかないので、足早に散策。
一部中に入ることができるのだが、これも並んでいるのを見て完全に諦めた。
中を見れなかったのは普通に後悔があるが、仕方ない。これも旅の一つだ。

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バスステーションへ向かう途中のショップでパンやジュース、お菓子を買って帰る。

なお、ツアーの説明にもあるとおりパックランチも付いている。
こんな感じ。可も無く不可も無く。

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ストーンヘンジStonehenge

ウィンザーから約90km南西、ストーンヘンジへ。
到着した頃には14:10頃。

石があるすぐそばにバスを直付けするのかと思っていたら、2.5kmほど離れた駐車場に観光バスを停めて、そこから専用シャトルバスで向かうらしい。

まあ確かに近くまで行けたら見えてしまって入場料もへったくれもないか。

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景観の中で大きな価値を持っているのはこの広大無辺な草原ではないだろうかと思った。
仮に山と川と扇状地で形成されるようなごく一般的な日本的風景に石がこんなふうに並んでいても、なるほどミステリーとしての興味は沸くかもしれないが、迫力は無いだろう。
どうして草原の真ん中に石が何らかの意図を持って集められているのか、そういった文化人類学的文脈をはるか飛び越えて、広大な草原に私があるという身体的体験はそれだけで熱量を持っていたようだった。

ここの来るまでのバスの車窓もそうだったのだが、左右に広がる広大な草原は(そして時に無造作に散らばっている山羊や牛の群れは)、石造りの建築物や外国語を話す現地人と同等以上に、僕が外国にいるのだということをまざまざと知らしめてくれていたように思う*1

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石にもっとも近づけてこれくらい。

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なんとなく義務であるような気がして、こうしてUFOを呼ぼうとしてしまう。
ちなみにさっきから妻が何か持っているふうなのは、『マイティソー:ダークワールド』でフルチンで看板持ってここを走り回ったセルヴィグ博士の真似。

バスに戻り、40kmほど離れた次の目的地のバースへ向かう。
時刻は15:30頃だった。

ちなみに、(ちゃんとシムラさんの話を聞いていなかったので)バスへの戻り方がじつは一瞬わからなかった。
正解は「言われてみればバス停っぽくなっているところで待っているとシャトルバスが適当に来るはずだからそれに乗る」。すでに人が列形成している場合はさらにわかりやすい。

現地ツアーの予約をするときに事前に口コミを調べていたのだが、その中に「ストーンヘンジでバスに置いて行かれた」というものがあった。
HISの代理店でその旨を相談したとき、若い兄ちゃんは自信たっぷりにこう言った。

兄ちゃん「よく考えてください。ストーンヘンジって石しか無いんですよ。迷いようがないんです」
僕「あっ、確かに。そうっすよね~(へらっ)」

あの兄ちゃん、たぶんエアプである。
駐車場からストーンヘンジまでの2.5kmはぜんぜん歩けない距離ではない。実際シムラさんもそう説明したし、現実的に歩いている人もそれほど少なくない。
すると、ついバスの出発時間ぎりぎりになってしまった場合、シャトルバスのバス停が見当たらずわからない、わかったとしてもシャトルバスの時刻表なんてものは無くて次の便が5分後なのか30分後なのかわからないのならば、2.5kmを歩こうという選択も出てくる。
そうして出発時刻に間に合わなくなってしまう可能性はあるだろう。

 

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車窓がほんと雄大

バース(Bath)

温泉で有名な都市。
風呂としての「バス」の語源になった街か、と思ってしまうが実際は逆で温泉が湧出→じゃあこの街はバス、として命名されたらしい。

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到着時刻は16:20くらい。
時間が押しているのもあって、さっそく博物館へ入場。

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昔は実際に使われていた浴場らしい。
妻も僕も温泉や銭湯が好きなのでお風呂入れたらいいなあとか思っていただけに、残念。というか入れる水の色していない。

実際の公衆浴場はこの博物館の近くにあるとかないとか。

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雨が降っているのも相まってわかりづらいのだが、ちゃんと湯気が出る程度には暖かい。
館内には温泉を飲めたりするコーナーも。

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水底にあるつぶつぶは全て万国いろいろな硬貨。ちょっとぎょっとする。

ここのお土産屋ではバースの街をかわいい柄でデザインしたトートバッグを見つける。
£10くらいだったか。
同じ土産が他の土産屋で売っていることが珍しくなかったりするので買うかどうか躊躇した挙げ句、買わなかった。
結論から言うと以降同じものはどこでも見かけることなく、買っておけばよかったと後悔したものの一つ。

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バスの出発時間までバースの街を散策する。適当に店にも入ったりする。
傘を買おうと思っていたがピンと来るものが売っていなかったので断念。

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Gelato £3.45

映えの一族。

17:50頃、バスはバースを出発し、ロンドンへ。

夕食

バスがグロスターロード(Gloucester Road)付近に停車したのは、だいたい20:30くらいだっただろうか。

Gloucester Roadからラッセルスクエア(Russell Square Station)へ。

結論から出してしまうと、この日の夕食は(も)こんな感じ。

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The Fryer's Delight
 COD,  STEAK & KIDNEY PIE, CHIPS*2 £12.3
+ Sainsbury's Localで買ってきた飲み物 £5.3

 

とくに対策せずに持ち帰ったものが店頭で食べるものより美味しくなるわけがない、という前提の上。
ぶっちゃけて言ってしまうと白身魚を揚げたものが不味いわけはないと思う。
問題はパイのほうで、中身がパサパサしていて、うん、美味しくなかった。
ポテトはただのポテトで、可も無く不可も無く食べられるが食べ進めている途中で塩が枯渇し、お腹いっぱいになったのもあって、翌日のおやつに持ち越されることに。

*1:と、書いたはいいけど、北海道ってこんな感じなのかな?

イギリス旅行記~2日目③

2日目全体地図

王立海軍大学(Royal Naval College, Greenwich)

グリニッジ天文台からテムズ川方面へ丘を降りる。

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Queen's Houseを過ぎ、Royal Naval Collegeに至る。

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ここはマイティ・ソー/ダーク・ワールド』(Thor: The Dark World)で最終決戦の舞台になった場所だ。

www.sceen-it.com

戦いの最中、ソーはここからロンドン市街へ吹っ飛ばされたあと、チャリングクロス駅から地下鉄に乗って戻ってこようとする。実際はチャリングクロスから2,3駅では無いし、そもそもここ、地下鉄通ってないんだけどね。

ガンダムVのアインラッドを彷彿とさせる敵の巨大戦艦が揚陸してくるところも当然ここ。

www.sceen-it.com

こんな感じ。

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グリニッジ駅(Greenwich Station)

Royal Naval Collegeを後にし、カティーサーク号(Cutty Sark)を横目に見ながらグリニッジ駅まで歩く。

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ロンドンのメルクマールの一つともいえる赤い公衆電話ボックスも、現在はこうして広告塔として使用されているとかいないとか。

15分ほど歩いて駅に到着。
時刻は17:30頃。London Bridge Stationへ戻る。

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軽巡洋艦ベルファスト(Belfast)

London Bridge Stationからタワーブリッジを目指してテムズ川岸へ。

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時刻は18:30頃で、日本でいうと帰宅ラッシュか。
パブもやたらと賑わっているように見えるけれど、この店が特別ということはない。
市内のパブは見た限りだいたいこんな感じだった。

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軽巡洋艦ベルファストは記念艦として投錨している。
料金を払えば中を見学することもできるようだ。

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それにしてもほんとに汚ったない川だこと。信濃川を彷彿とさせる。

タワーブリッジ(Tower Bridge) 

言わずと知れたランドマークが見えている。
有数の観光地だけあって、周りにいる人たちがとっても多国籍。

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ガラス張りの丸い建物はシティホール。
こちらは『トランスフォーマー』や『007:SPECTRE』に使われていたりする。

そのシティホールの近くにオープンなパブ*1があった。

周りを真似て、忙しそうにしている店員に直に注文を伝える。
と、首を横に振られながら何やら告げられた。
注文を取ってくれない理由がわからない。しかも他の客の注文には次々に対応するのでますますわからない。
……ろくに英語のわからない東洋人だから断られてしまったのだろうか。
としばらく不安になっていたところで、やっと注文を聞いてくれた。
どうやら首を横に振ったのは「少し待て」という意味だったようだ。
機械の不調? 客のトリアージ
待たされた理由は結局定かではなかったが、とりあえず僕はビールを手にしたのだった。

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それぞれどういう名前だったか今となっては覚えてない。
手前のは「PIMM'S O'CLOCK」とあるので、このあたり関係してそうだが。

PIMM’S | Home

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レモネードカクテル?

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ランドマークとして死ぬほど見てきたタワーブリッジを実際に渡っている。
興奮を通り越してもはや現実感が無い。
ぱっと見、橋というより塔のほうが目立つので歩行者自動車が渡っている印象があまり無かったけれど、こうして渡ると紛れもなく橋だなというのがわかる。
橋幅に対して歩道が広い。

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タワーおよび空中歩道の部分は料金を払えば実際に入って見学できる模様。歴史を説明した展示物などもあるとか。
歩道、というかタワーブリッジスパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(原題:Spider-Man: Far From Home)の最終決戦地として使われている。
もしこの映画視聴後に行っていたら、登っていたかもしれない。

www.sceen-it.com

半分ほど渡ったあたりで、周囲の人たちが少しざわついた感じがあった。観光地だしざわめきもあるだろうと思ってとくに何も思わず橋を渡りきったのだけれど、その理由はすぐにわかることになる。

ロンドン塔(Tower of London

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ロンドン塔は時間の関係で今回は中に入らず外の見学で済ませることを決めていた。

このまま右回りでぐるっと回って駅に向かおうとしていたところ、周りの人たちがいっせいにテムズ川を指さして何か言っている。
釣られて僕らも振り返ってみると、

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橋が上がっている!

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さっき、橋を渡るときに感じたざわつきはこれだったのだろう。
跳開が通知され、橋の上でその様を見ようとした人たちが一箇所に固まっていたものらしい。
少し惜しいことをしたかもしれないな、と思いながら、橋がまた下りるまでを眺めてその場を去った。

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しかし見ればみるほど塔というより城に見える。

タワーヒル(Tower Hill)

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ヒースロー空港からはバスだったので、2日目にして初めて地下鉄に乗る。

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覚えていないのだけれどどこかの駅*2で乗り換え、キングスクロスへ。

キングスクロス(King's Cross)

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キングスクロスといえば、おなじみのコレ。

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9 3/4ホーム。
昔はリアルに改札内の該当箇所にあったのが、いつからか改札の外にこうしてモニュメント状に設けられることになったそうだ。
実際の場所に作ってくれるほうがリアルで嬉しいけれど、見物客の混雑を考えると仕方がないところなのだろう。
ちなみに、混雑具合はこんな感じ。

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混雑することは事前に知っていたので最初から並ぶ気はさらさらなかった。
改札内に無いのであればなおさらだ。
壁の記念撮影スポットには専属スタッフが一人常に付いていて、グリフィンドールのマフラーや魔法の杖を貸してくれたあと、写真も撮ってくれる(たぶん無料)。
原作ではこの時点でマフラーも杖も持ってないじゃん、とか思いながらも楽しそうに写真撮影する観光客らの姿を眺めるだけで満足した。

真横にはご丁寧にハリーポッターのグッズストアがあって、ここ限定の商品などもいくつかある。欲しいものがあったら買うつもりで入って物色するも、結局買わずに退店した。

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↑はあまりのクオリティについ写真を撮ってしまったマグネット。

帰宿

キングスクロスから歩いてホテルまで帰る。

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早めにホテルまで戻ってきました、みたいな雰囲気が出ているけれど、時刻は夜の21:00。

そして万歩計を見て驚く今日1日で歩いた歩数。

夕食

この時間からまた外に出て飲食店を探す気力体力が無かったので、夕食は近くのパブ「The London Pub」でフィッシュアンドチップスをテイクアウト。

できるだけ英単語だけでのやりとりを避けたくて
「(ここは許可を求める疑問文で、letには動名詞で受けてOとCの順番が変わるから……)
Could you let me taking it away?」
と言ったらまっっっっっっったく通じなかった。

困ってえいやっと「take away, ok?」と言ったらあっさり。
「take away」はイディオムというかもう名詞のようだ。変形させると意味が変わってしまうのだろう。ひょっとして「(カネを払わずに)奪い去っていいか?」と言ってしまったのかな。

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(たぶん)Fresh Beer Battered Cod Fillet £11.95

初めて入るパブの雰囲気やら英語やらに気圧されて調味料を少ししか取ってこなかったという痛恨のミスを犯す。あとビネガーかけ忘れた。
フィッシュはサクサクほくほくだからいいのだが、ポテトがやや辛かった……。

*1:ビールサーバーを備えた大規模な屋台があるような場所

*2:写真のexif位置情報ではホワイトチャペル(Whitechapel)。Jack the Ripper縁(?)の地ということで精神高揚したりしたっけな

イギリス旅行記~2日目②

2日目全体地図

ロンドン橋(London Bridge

ロンドン橋のたもとへ。

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よくタワーブリッジと混同されるロンドン橋さんである。
昔はよく新潟市とロンドンを比較していて、テムズ側が信濃川であれば、タワーブリッジは万代橋、ミレニアムブリッジは柳都大橋だと思っていた。ロンドン橋は八千代橋か昭和大橋といったところだ。とにかく何の変哲も無い普通の橋。

なお雨が降っていることをおわかりいただけるだろうか。
さっきはあんなに晴れていたのに。
これまでもほんの数瞬だけ小雨がぱらつくことはあったが、ここに来て強く降り出した。

ここからの観光は全て傘を片手にしなければいけないのかと嫌な気分になったものだったが、道行く人々を見ていると傘を差している人は本当に数える程度で、スーツをびしょびしょに濡らしながら堂々と男らしく闊歩している人が多かった。「イギリス人は傘を差さない」、なるほど確かにそのとおりのようだ。

バラ・マーケット(Borough Market)

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食品の小売市場、と説明されるが、そこにお祭りの屋台が追加されている感覚がいちばん近いかな。いわゆる花の「バラ」の市場ということではない。
日本語では「バラ・マーケット」という表記になっているが、僕の耳には「ボロ」と聞こえてる。

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Kappacasein Dairy
 Raclette £7

「映え」の一族である。インスタやtwitterで存在を知っていたが、店名や位置情報共有してくれている人がいなくてちょっと場所を探した。

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Pale Ale £4.75
そのへんの売店で買った。

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spelt=小麦とキノコやスパイスを混ぜて炒めた?何か £7
リゾットやチャーハンを想像すると違う。

表面的に塩気の効いた、浅い味わいだった気がする。

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Bread Ahead Doughnuts £7
映えの一族その2。
売店はどこも行列だったので妻と手分けして並んで買うことにしていた。

妻「ねえ、わたし一人で英会話で買えたよ。褒めよ!」
僕「それはすごい! どんな会話したの?」
妻「this one, and chocolate one,please!」(指差しながら)。

メリック・スクエア(Merrick Square)

バラマーケットから南下しメリックスクエアへ。

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映画みたい、と思われたならその直感は当たっている。
ここは『プーと大人になった僕』(原題『Christopher Robin』)のロケ地とされている場所だからだ。

www.sceen-it.com

立ち並ぶ家屋はクリストファーの家のモデルで、まさにプーと再開を果たす公園こそが、このメリックスクエアだと思われる。

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しかし残念なことにあの背中合わせのベンチは無かった。
撮影用のセットなのか、はたまた実際のロケ地はまた違うところなのだろうか。
……あと、馬の糞臭かったw

プーと大人になった僕 (字幕版)

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ロンドンブリッジ駅(London Bridge Station)

再び北上し、London Bridge Stationへ。

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シャード(The Shard)を前にして一枚。

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駅ビルに入っていたHamleys(体験型おもちゃ屋)をひやかしたりトイレに並んだりして、Maze HIll Stationへ。
15:15頃。

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グリニッジ天文台

このへんの家屋、語彙が死んでしまうが、とてもおしゃれ。

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天文台は丘のようになっている。

想像以上に広大。

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丘を登りきってから振り向くと、遠くに大都会が見える。

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ロンドンは他の欧米諸国に較べても高層建築物が伝統的に少なかったようで、実際にその代表のようなシャードも2012年竣工と比較的新しい。
この光景は近年になって急に形成されてきた景観ということになるだろう。

グリニッジ天文台Royal Observatory, Greenwich

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本初子午線の基準となったグリニッジ天文台
訪れたのはそのうちのFlamsteed Houseとなる。
構内には歴史的遺物の展示などがあり博物館を兼ねているほか、敷地内の地面にはグリニッジ子午線が表現されている。

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これを跨いで立つことで東経西経両方に同時に脚を踏み入れることになる……という認識で、周りに倣ってこんなことをしてしまう。

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しかしこれを書くまで知らなかったのだが、俗にいうこのグリニッジ子午線が本初子午線として用いられていたのはそれなりに昔の話らしい。
現在は、IERS子午線というのが本初子午線となっているとのこと。

グリニッジ子午線 - Wikipedia

確かに、Google Mapで見ると経度0度はグリニッジ子午線の100mちょい東にある。

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博物館ではたまたま日本人ツアーの団体客がいて、現地ガイドの説明が耳に入ってきたりした。

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外に出る頃には青空が広がっていた。
時刻は16:40頃。

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イギリス旅行記~2日目①

2日目全体地図

朝食

昨晩、現地ガイドの人に
「このホテル、今まではアメリカンブレックファストはオプションだったけど、最近標準になりました」
と聞いていた。

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事前調査ではシリアルやパンなど冷たいものは無料、暖かいものは追加500円の有料コーナー、と聞いていたが全て無料になったようだった。

フライドポテト、美味い(手前のプレートのいちばん左側)。
ウインナーも悪くはないが、もうちょっと歯ごたえがあるほうが好み。
豆はなんか違う。

出発

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時刻は9:10。

昨晩のホテル到着時にはもう外は暗かったので、初めて明るいロンドンの町並みを歩く。
「海外!」という感じで(欠乏する語彙)、興奮が冷めやらない。今でも覚えている。

サマセットハウス(Somerset House

テムズ川を目指して南下し、サマセットハウスに到着。

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ここは『エンドオブキングダム』で大統領の乗るヘリが着陸する場所。 

 

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予告編でもわかる
エンド・オブ・キングダム(字幕版)

エンド・オブ・キングダム(字幕版)

  • 発売日: 2016/08/24
  • メディア: Prime Video
 
セントポール大聖堂へ

セントポール大聖堂へ向かい東進する。

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王立裁判所を通り過ぎ、M&S(マークスアンドスペンサー)などに入り早くもお土産を物色しながら、途中、シティテムズリンク駅にも忘れずに立ち寄る。

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セントポール大聖堂(St Paul's Cathedral

ダイアナ妃とチャールズ皇太子の結婚式場として有名な他、あらゆるメディアに登場する。
前述した『エンドオブキングダム』では英国首相の葬儀会場で、米大統領が襲撃される場所でもある。

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2FOR1*1のバウチャーを見せて料金をクレジットカードで支払って入堂。
係員のおっちゃんから日本語のオーディオガイドを受け取る。

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ここ、撮影禁止の看板も無く、周りの人間もバシャバシャ写真撮っていたので何の疑問も無く僕らも写真を撮っていたが、どうやら従来はずっと写真撮影が禁止だったらしい。
それが、2019年の6月から解禁された、とかなんとか。
それを信じるならつまり、このときは写真撮影の解禁ほやほやだったらしいのだが。

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中は地下もあり想像以上に広い印象。
じっくり見るとけっこう時間がかかるだろう。

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ところでセントポール大聖堂では、
およそ500段の階段を昇って↓写真赤丸の部分まで登ることができる。

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もちろん、最初から登るつもりだった。

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敬虔で静寂な雰囲気から一転、アドベンチャー風味を帯びはじめ、普段運動不足の身体で息を切らしながら登っていく。
当日は朝からやや肌寒いくらいの気候だったが、登り切るころにはやや汗ばむくらいに。

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シャードやロンドンアイなど、他にも市内を一望できるようなところは検討はしていたけれど、結局行かなかったのは、ここで高いところ欲を満たしてしまったからかもしれない。

行きとは違うコースでまた地上まで降り、お土産屋を物色してからセントポールを後にする。

出る前にお土産屋の前にあるトイレに寄ったが、個別の小便器があるのではなく、地方の古いパーキングエリアにあるような共通の1枚の板に横に並んで小便を掛ける形式だった。

イングランド銀行Bank of England

セントポール大聖堂を出て、さらに東進する。
青い空が広がっていた。

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と、銀行のエントランス近くでスーツを着た身なりのいいお兄さん3人が何か配っている。
見ていると次々に人々が何かを貰っているのでよくわからないなりに便乗して貰いに行くと、何か話しかけられた。 
まったく聞き取れなかったが勝手に「旅行者か?」と訊かれていると判断して「Yes」とか答えて受け取ってしまう。

どうせチラシかなにかだろうとか思っていたのだが、貰ったのはなんとFORTNUM & MASONのスコッチエッグだった。

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ご丁寧に手紙とクーポン券まで入っている。
とても美味しいスコッチエッグにかじりつきながら、しかし、貰ってよかったものだったのか? と思う。
特に会員証は見せなかったけれど、ひょっとしたら貧困層への炊き出し的な何かだったのかもしれない。
あのとき訊かれたのはそういうことだったのだろうか。

レドンホール・マーケット(Leadenhall Market

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言われるまでもないかもしれないけれど、『ハリーポッター』のダイアゴン横町のロケ地、らしい。
時刻は12:30頃。
平日でもあるのでビジネスマンが多数見られる、のはいいのだが、なんとスーツでビールを飲んでいる! 
「生産性を上げたければ海外みたいに昼からビールを飲めばいい」なんて言い方を聞いたことがあるが、マジで飲んでる! いいなぁ!

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のどが渇いたので近くのM&Sに入って休憩。
この店舗はスーパーというよりもデパートだった。例に漏れず地下階が食料品売り場。
お昼時間帯だからか弁当惣菜系を手にする客が多かった。

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僕らは無人精算レジ(ロンドンの店舗にはほとんどある)でジュースを入手。
右は濃いリンゴジュースという感じで美味しかったが、左は不味かった。
なぜかイギリスではスイカ味の何かが多い。

イギリス旅行記~1日目①

空港

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空港に到着。
到着したターミナルと保安所のあるターミナルが異なるため、移動する。
Baggage Claimに速やかに移動しなければ(海外だし)手荷物を紛失してしまうかも、という不安を抱えながら、移動のために空港内を走る電車?を利用したくて乗り場を探す妻と、案内看板のとおりに進むべきと主張する僕の間で一悶着ある。
(そして結局電車?ではなく歩いて移動することになり、妻からクレームを貰う。荷物は無事回収できた)。


入国審査は「eGate」によりパスポートと顔をスキャンして自動で行なわれる。
すごい! 入国審査の受け答え練習してきたのにまったく意味なかった!
↓eGateについて

youtu.be

保安所を抜けてしばらく通路どおりに歩くと視界が開けた。
どうやら到着ロビーに着いたようだ。
今回、僕らはホテルまでのバス送迎プランを申し込んでいる。
探してみると、テレビとかで見たように、策の向こう側でスケッチブックを持っているおばちゃんがいた。同じツアーに申し込んでいる人たちが揃うまで突き当たりのベンチのあたりで待っているよう、曖昧な感じの指示を受け、どきどきしながら突き当たりまで歩く……おお、日本人がいた。ここか。

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喫煙所

じつは、妻がトイレに行っているあいだに、(当然荷物を持って)一服しようと喫煙所に行った。
喫煙所といっても、イギリスが屋内完全禁煙であることは事前に知っていたので、近くにあったドアから外に出たところにあったスタンド灰皿付近を指す。
イギリスでは屋内が完全禁煙である一方、屋外では喫煙所という概念が無いらしく、飲食店のオープンテラスは当然として、駅前の雑踏での歩きたばこという、日本では強く非難されるような行為もしばしば見かけられた。

さて、現地でしか売っていないたばこを楽しむのも旅の醍醐味の一つだ、どこで買えばいいのだろう、と考えながらたばこを吸っていた僕は、そこで人に話しかけられた。
初めての現地人との会話である。

喫煙所で赤の他人に話しかけられるときというのは「火(ライター)貸してください」だと相場は決まっているので、話しかけられた瞬間から「Yes」と答えてライターを渡す準備を内心していたのだが、差し出されたその手のひらに小銭が大量に乗っていたので、聞き取れないままとっさに「No」と返答したのだった。

今思えば、その人はそのあと違う人に話しかけてなにやらやりとりしていたので、意図していたのは「(小銭は払うから)たばこ一本くれ」とかそんなところだったかもしれない。が、そのときの僕の不安は「麻薬を売りつけられるのでは……!」だった。

真相はわからないが、海外旅行初心者にとっては難しい対応だっただろう。むしろ変なトラブルに巻き込まれなくてよかったと思う。

高速バス

高速バスに乗り、ロンドン市街中心部にあるホテルへ向かう。
同乗の日本人ツアー客は8組くらいだった。

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とても明るいが、このとき夜の21時前。もうそろそろ寝てもいい時間なのに、着いたばかりというのも相まって、「よし、これから観光だ!」という気分になっている。

ホテル

バスの同乗客のうちのほとんどが同じホテルだったので、固まってチェックイン列に並ぶ。ホテルに着く頃には周囲は暗くなっていて、時刻はもう21:30を回っている。早く無事にチェックインしてご飯を食べて寝なければ、と急に焦燥に駆られ出す。

チェックインの際は添乗員から受け取ったバウチャーを提出しつつ、「Write down」と言われながら宿帳(と言うのだろうか?)を記入する。一つ不明な記入欄があって躊躇していると「ah......ユウビンバンゴウ?」などと言われ、唐突な日本語に苦笑しながら無事チェックイン完了。

ツアー客の全てのチェックインが終わるまで、そしてチェックインが終わって部屋を確認するまで、添乗員はロビーで待機してくれていた。どうも、部屋が予約と違ったり設備が不良だったりでクレームがあることに備えてくれていたのだということだ。

この添乗員さんとはじつは今回の旅行中にあと2回お世話になるのだが、このときの僕たちはまだ知らない。

夜食

1日目の夜食はマクドナルド。
日本のそれとは異なり、液晶タッチパネルでの完全無人注文がおもしろく思えたのもあったし、日本で普遍的なチェーン店の海外でのあり方みたいなのに興味もあった。

到着時には22を回っていたが、やや混み合っていた。
その混み具合は、同じ時間帯の渋谷のマクドナルドを想像するとだいたいぴったり。

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タッチパネルで選択して、筐体組込みのCAT端末でクレジットカード決済。

Kansas City Stack with a Smoky Steakhouse 4.59€
 Sauce
Chicken Legend with Hot & Spicy Mayo 5.39€
 Regular Hot Chocolate
 Medium Fries
Aero McFlurry 1.39€

決済後、プリンタエラーでレシートが出てこないというトラブルが発生して画面操作にやや戸惑うものの*1、受付番号との照会でカウンターから商品を受け取って完了。
そこは日本の仕組みと同じ。
そして悩むことなくテイクアウト。
というか、イートインスペースが無かったような気がする。

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感想:
「肉、もうちょっとシズル感があってもよくない? いやマックはもともとこんな感じだっけ?」
「エアロフルーリー失敗したわ、不味い……」
「ホットチョコゲロ甘……」

食べながら荷物を広げ、シャワーの勢いがやや物足りない風呂に入りベッドに横になる。
先に風呂に入った妻はシャワーのコックの存在に気づかずに壊れていると思いこみ、バスタブですごい体勢になって蛇口から(!)お湯を浴びていたらしい。

慣れないベッドに時差もあるので寝れるかどうか少し心配だったが、
いつ寝たのか記憶に無いくらい死んだように就寝。

*1:The receipt printer has failed. Press "Yes" to retry, or "No" to continue without a receipt.
おそらく用紙切れか何かで、「No」を押さないと永久ループだった。

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イギリス旅行記~行きの飛行機

行きの飛行機

 

テンションが高い

上部の荷持棚に鞄を突っ込み、着席してひとおおり装備品を確認しつつ離陸を待つ。

救命胴衣とか酸素マスクとか有事の際の動きを説明するビデオ。豪華だし、なおかつそれがまたいっそうコメディ調を強くしておもしろかった。見たほうが早い……と思ってyoutubeなどを漁ったけれど、似たようなものはあるがこんなんだっけ? としっくりこない、というか思い出せないというか。ジリアン・アンダーソンは出てたような記憶はあるが、ローワン・アトキンソンはいたかなあ?

 

いずれにしても、「お~なんかイギリスっぽい」とよくわからない感動の仕方をしてテンションが上がる。

 

機窓

機窓、でいいのだろうか。

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たぶん佐渡

 

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富士山。

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雲海?

 

うとうとしていてふっと目を覚ましたら、窓の様子がこんなんになっていて神秘的で、「おお、緯度が高いからオーロラとか白夜みたいになるのか~」と素で言ってしまう。

正解は紫外線が強いから調整された窓の色、ですよね?

 機内食

飲み物。アルコールもある、と言われるとノータイムで頼んでしまう。ハイネケンですね。中央はワイン。

ところで、左側にちらっと写っているのはプレッツェル

www.kitano-kk.co.jp

これ、確か帰りの飛行機でも出て、美味い美味いとしゃくしゃく食べていたんだけれど、現地で買ってこなかったことを後悔している。それぐらい美味かった。

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1回め。蓋を開けたあとの写真が残念ながら無い。beef or chicken? と訊かれて、Beefを頼んだ(記憶)。

イギリスは飯が不味い、というのはまあ定番中の定番で、我々もそう言われていることはわかって行っている。それは、

 1.「『{そんなこと言っても実際はそれほどでもないんでしょ}とか言いながら行ったら本当に美味しくない』みたいに言うけどじつは嘘なんでしょうと思っていたらマジで不味かった」という経験をするのもおもしろい

 2.とはいえ普通に美味しそうに見える料理の写真はたくさんネットに上がっている

 3.そもそも、美味しい食事を楽しみたければ日本のそれなりの場所に行けばいい

などなど考えていたからで、食べる前の味に対してのスタンスは期待でも諦念でもなくわりとフラットな感覚でいたと思う。

そして機内食、普通に美味しかった。

もちろん、どこかのレストラン並とかそういうわけではないし、こんな狭いエコノミーの席で美味しい食事を出されても困るのだが、レーションみたいなものさえ想定していたので十分美味しく感じられた。

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2回めかな。カレー。

 

ところで

飛行機は3列シートだったので、窓側に妻を座らせ僕は真ん中、通路側には出発間際になって金髪の若い女性が座ってきた。紛れもなく(日本国内から見る限りは)外国人だ。

飲み物など、CAと流暢な英語で会話をして好みのものを獲得していたようだったが、食事の際は、なにか注文?や確認を行なっている様子が見られた。宗教的な問題かアレルギーの問題かイデオロギーの問題か、なにか食べられないものがあるのかもしれない、と僕は思った。

事実、食事のときはプレートからパンとかオレンジとか2,3品を僕らに対して「くれた」。正確には、英語を完全には聞き取れなかったので、「あげるよ」というニュアンスを勝手に読み取ったというほうが近い。実際にはそれが「食べられないから捨てるくらいならこの人達に押し付けよう」だったり「これ不味いし食べたくないけれど、隣のこの人こんな不味いものを美味しそうに食べるくらい食い意地張っててかわいそうだからあげよう」なのかは定かじゃないが、彼女はほとんど機内食を食べなかった。食い意地の張っている僕はそれを見て、食べる量が少なすぎると思って少し心配になったのだった。

着陸

約9時間かけ、現地時間18:15頃、着陸。

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着陸の際、ちょっと尋常じゃないほど飛行機が不安定になった。具体的には左側の車輪が接地したと思ったらふわっと浮いて右側の車輪が接地して右側にGがかかり、また左側の車輪が接地、という感覚。無事に飛行機が停止した際、思わず隣の外国人の彼女と目を見あわせ、両手をフラフラ振って「ずいぶん揺れたわね」とジェスチャ。「death」とかいう単語が聞こえた気がしたが定かではない。妻は後にこのときのことを指して「あのときは死んだと思った」と語る。

荷物を整理し、食事を譲りあった外国人の(もはや我々のほうが外国人という立場だが)彼女とセンキューとノリであいさつを交わして別れ、CAに見送られながらタラップへ向かう。

イギリス旅行記~出発当日

いよいよイギリス旅行記の本編に入るが、まずは飛行機に乗るまでの流れを

 

空港までの行き方

電車やバスで行くか、車で行くかだ。

当然、電車等使う場合は空港までスーツケースなどを持っていくのが大変。クレジットカードのサービスで、スーツケース1つは自宅⇔空港間を無料で配送してもらえるが、それだって受け取り時間を調整しなければならず面倒。そもそも、遅延が発生して間に合わなかったらどうしようという心配も拭えない。

車で行く場合はその点、楽だけれど行って帰ってくるまで駐車料金が発生する。

少し迷ったが、「旅行代金に40万もかけてるのにここで数千円を惜しむのか……」という内なる声もあり、車で行くことに決めた。

ただ、少しでも安くなるように、駐車場は空港のものではなく、付近のものを使うことにした。

usa-parking.com

4,500円くらいだったか。

どうせ電車で行くと交通費はかかるので、総合的に判断するとお得だった。

 

空港までの道のり

ナビに従って運転していくが、真ん中あたりまで来たところで忘れ物に気づく(!)。

とはいっても旅行の必携品や貴重品ではなく、ジャケット。

せっかくロンドンに行くからと新しく買ったジャケットを着てくるのを完全に忘れていたのだ。

妻と一緒に少し迷う。引き返すか諦めるか。

そこそこ余裕をもって出てきたので、引き返してもギリギリ間に合いそうではあったがたかがジャケット一つで旅行全体を危機に晒すわけにいかず、諦めてそのまま運転を続ける。

 

そのまま成田空港までの道を進むと、たまたま大きめのイオンが見えてきた。トイレ休憩に寄る。そして僕は、妻がトイレに行っているあいだにエイヤっとジャケットを買う笑。

かくして、僕のジャケットが2着増えたのだった。

 

駐車場到着

写真撮ってないので文章だけでアレだが、いたって普通で、想像から外れるような部分は無かった。唯一、送迎バスの出発時間が読めないので心配していたものの、すんなり出発。車は頼んだぜおっちゃん。

 

空港

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成田空港第二ターミナルに来るのは2回目だ。

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妻はハワイ、イタリアに行ったことがあり都合3回目とのことだが覚えていないらしい。

チェックインゲートで荷物を預け、ぶらぶらする。

小腹が空いたので適当になにか食べるか~とレストランを見て回った結果、

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はい、銀だこ。レストランがそこそこ混んでたのと、小腹を満たしたいだけだったのでちょうどよかった。

ここで、「しばらく日本円とおさらばだね~」とか言いながらクレジットカードで決済。

 

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ラウンジ利用可、アルコール1杯無料、と言われると飲んでしまう。

僕「あの~、ラウンジって利用でき」

係員「クレジットカード見せてくださ~い」

見た目どおりただのスーパードライだけれど、ふむ、エグゼクティブな感じで座りながら飲むとより美味いな。柿ピー的なものもあった。

 

 保安所を少しドキドキしながら通過。

「免税店! 免税店!」とけっこう前から言い続けている妻について化粧品などを冷やかす。

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どうやらイブサンローランに目を付けていた模様。

「化粧品なんてどこでも買えるやん」と思いつつ見守っていると、

「まあいいや~帰りに買お~」

 

ふふふ、帰りねえ。

 

我らが乗るブリティッシュエアウェイズ。

ま、アクアフレッシュっていうか、歯磨き粉の色に見えてしょうがなかったね。